2017.06.07 Jury Duty
いや〜、jury dutyのお知らせが来ました。たしか2年前ぐらいにも召集が来て、出頭したところ、3時頃までひたすら待たされた後、無事解放された覚えが。

という感じで、今回も、「あ〜、1日潰れるのやだなー。」ぐらいの気持ちで行ったところ、見事当選しまして、合計7日間陪審員としてアメリカの刑事裁判にどっぷり浸かってきました

陪審員室からの眺め
Roberto_May22_2017

法廷内で起こった事は口外することはできないので、詳しくはお伝えできませんが、刑事裁判というなかなか見る機会のないものを最初から最後まで見れたという点で、なかなか興味深い7日間でした。

Jury selection
陪審員として召集された数百人の中から、50~60人単位で呼ばれ、それぞれ、担当する法廷へ連れて行かれます。ここで、検事、被告弁護士がそれぞれ、様々な質問を投げかけてきます。選ばれたくない人たちは、事あるごとにいろんな理由を言って、なんとか逃れようとします。スケジュール的に無理とか、宗教上の理由で他人をguiltyとは絶対に言えないとかいろいろ。

一応法廷ですから、嘘はいけません。ということで、特に反論するポイントもなく、全く発言せずに座っていたんですが…夕方5時も近くなってきた頃、13人の陪審員が選ばれました。(12人+バックアップの人一人。)で、見事に私の番号も含まれておりました

Opening Statements
翌朝、いよいよ陪審員としての仕事開始。法廷の最初は、事件の概要がまず話されます。これがなかなかぐっと惹かれるナイスなスピーチ。ま、第一印象は大切ですからね。検事側が先、そして被告の弁護士が続きます。

Witness Testimony
次から次へと関係者がでてきます。最初に駆けつけた警察官、担当刑事、犯罪科学研究所の人たち(DNA鑑定をした人、発射残渣を検査する人、現場に残された銃のたま?から銃の種類を鑑定する人、司法解剖した人)、目撃者、家族、事件関係者?などなど。とにかく沢山。陪審員は、この法廷で見たり聞いたりした事のみから判断しないといけないので、時には高校の授業みたいな、DNAとは何か、どうやって検査するの?などから事細かく説明してくれます。なので、膨大な時間が掛かります。ここに6日間費やしました。"plead the fifth."なんていう黙秘権のセリフも初めて聞きました 最初は断片的だった事件に関わる証拠、証言が、少しずつ繋がっていきます。

Jury Instruction
すべての証言が終わった後、25ページにも渡る、この場合はこの刑で有罪、みたいなチャート式の、でも専門法廷用語がいっぱいの書類を一人ずつ配られました。裁判官が陪審員に対して何をどう判断すればいいのかを説明してくれます。キーワードは"Beyond reasonable doubt"。人を有罪とするからには、疑いがあってはいけません。

Closing Arguments
最後のまとめ、みたいな感じで、検事→弁護士→検事とそれぞれの主張をまとめていきます。これはひたすら陪審員へのメッセージなので、陪審員席の目の前で、陪審員へ向けて投げられる言葉たち。目の前で繰り広げられる強い主張。なかなか重い。。

Jury Deliberation and Verdict
その後陪審員室へ行き、12人でこのケースについて話し合います。ここまですでに6日半ほど費やしていますが、その間はこのケースについて陪審員同士で話し合う事は禁止されています。すべての証拠などが出揃ったこの瞬間、初めて事件について話し合い、guiltyかnot guiltyかの判決を決めます。その後、foremanと呼ばれる陪審員長が紙にサインをして、それを法廷で裁判官が判決として言い渡す。

いや〜、本気でぐったり疲れる日々でした。朝8時半までにダウンタウンの裁判所につかなければならないため、いつも7時に家を出ていました。8時には着く感じだったのですが、遅れるわけにはいかない重要な役割、念には念をと早く出ていたので、毎日夫、子供達が起きる前に家を出発。そして法廷は毎晩6時過ぎまで。家にたどり着くのは、子供のご飯も終わった7時過ぎ。帰るともう体も心もぐったりでした。このおかげで、ピートの野球、最後トーナメントの2試合、まるっと見過ごしたしね

ま、12人の陪審員、異文化交流みたいな感じで、普段は知りあわないようないろんな人と世間話をする時間がたっぷりあって、なかなか興味深い日々を送りました。アメリカの法廷がどんな感じで行われるのかの社会見学にもなったし、警察官、法廷関係者の仕事っぷりもとっても興味深いものでした。

職場に提出する、juryとして拘束させてもらいました〜という書類。
Roberto_May22_2017

jury dutyは国民の義務ですから、選ばれたら仕事を休んでお勤めしなければいけません。それを理由に解雇される事はありません。が、その間給料を払うかどうかは、雇用先次第です。私は大学勤めですので、自分の休暇を消化することなく、きっちり給料が支払われます

ただし、おかげで今は溜まりに溜まった仕事がえらい事になっております。メモリアルデーの3連休を挟んだので、実質1週間半以上仕事ができずじまいでした。気づけば6月だし
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